
「土用の丑の日にうなぎを食べる」という習慣はよく知られていますが、実は土用には**「土をいじってはいけない」**という言い伝えがあることをご存じでしょうか。
昔から土用の期間は、庭を掘る、木を植える、井戸を掘る、家の基礎工事をするなど、土を動かすことは避けるべきとされてきました。
その理由は、日本の陰陽道の考え方にあります。
土用には「土公神」がいる
昔の人は、土用の期間中は**土を司る神様「土公神(どこうしん)」**が土の中に滞在すると考えていました。
そのため、土を掘ったり動かしたりすると神様の怒りに触れ、災いを招くと信じられてきたのです。
また、土地と家は一体のものと考えられていたため、地域によっては家に釘を打つ、大きなリフォームや増改築をすることも控える風習が残っています。
もちろん、これらは日本に古くから伝わる暦や信仰に基づくものであり、科学的な根拠があるわけではありません。
実は昔の人の知恵でもあった
土用は季節の変わり目にあたり、昔から体調を崩しやすい時期とされてきました。
炎天下での農作業や重労働を控え、心身を休める期間として過ごすことは、とても理にかなった生活の知恵だったとも考えられています。
古くから伝わる風習には、単なる迷信ではなく、先人たちの経験から生まれた知恵が込められているのです。
2026年 夏の土用はいつ?
2026年の夏土用は、
7月19日(日)~8月6日(木)
です。
この期間は、土を動かす工事や庭づくりなどを避ける方も少なくありません。
「間日(まび)」なら土を動かしてもよい
土用中にも例外があります。
それが「間日(まび)」です。
間日は、土公神が土を離れる日とされ、昔から土木工事や庭仕事を行っても差し支えない日と伝えられています。
2026年夏土用の間日は、
• 7月20日(月)
• 7月21日(火)
• 7月25日(土)
• 8月1日(土)
• 8月2日(日)
• 8月6日(木)
です。
リフォームや庭木の植え替えなどの日程を考える際、今でも参考にされる方が多くいらっしゃいます。
日本の伝統に触れてみませんか?
土用は、単に「うなぎを食べる日」ではありません。
自然の移り変わりを感じ、季節を大切にしながら暮らしてきた日本人の知恵と文化が詰まった期間です。
昔から受け継がれてきた風習の意味を知ると、何気ない年中行事も、より味わい深く感じられるのではないでしょうか。
※間日は流派や暦によって異なる場合があります。地鎮祭や建築などで日取りを重視される場合は、神社や使用する暦で確認されることをおすすめします。

