
冬期講習の休み時間。
一人の生徒が、ちょっと誇らしげな顔で近づいてきました。
「先生、これ……高市総理と同じペンなんだって」
そう言いながら見せてくれたのは、ごく普通に見える一本のペン。
ところが、その一言で空気が一変しました。
周りの生徒たちが集まり、
「え、マジで?」
「すごくない?」
と、なぜか小さな展示会状態に。
ペン1本で、学習効率が跳ね上がる不思議
正直に言うと、
ペン自体が魔法のアイテムなわけではありません。
でも、この日その生徒は違いました。
• 問題を解くスピードが上がる
• 集中力が切れない
• 休み時間が終わっても自発的に勉強を続ける
完全に「やる気スイッチON」。
理由はシンプルで、
「自分は特別な道具を使っている」という感覚です。
これは心理学的にもよく知られている話で、
人は“象徴”を持つと行動が変わります。
スポーツ選手のルーティンや、
受験生のお守りと同じ原理ですね。
勉強ができる子ほど、こういう仕掛けを大事にする
面白いのは、
このペンを見せてくれた生徒が、もともと真面目なタイプだったこと。
勉強ができる子ほど、
• モチベーション管理
• 気分の切り替え
• 自分のテンションを上げる工夫
を無意識にやっています。
「高市総理と同じペン」という話題は、
その“きっかけ”になっただけ。
でも、そのきっかけがあるかないかで、
冬期講習の濃度は大きく変わります。
冬期講習で一番大事なのは「気合」ではない
よく誤解されますが、
冬期講習に必要なのは根性論ではありません。
必要なのは、
• 勉強に向かう心理的ハードルを下げること
• 「やりたくなる状態」を作ること
たった一本のペンでも、それは可能です。
もしお子さんが
「冬期講習、やる気が出ない…」
と言っているなら、
新しい文房具でも、
お気に入りのノートでも、
ちょっとした“象徴”を用意してみるのも一つの方法です。
意外と、そこから歯車が回り始めます。

