―「くだらない本を読まない」という教えは、現代のYouTube時代にもそのまま当てはまる―


19世紀ドイツの哲学者ショーペンハウエルは、読書について非常に印象的な言葉を残しています。
読書とは他人に考えてもらうことである
そしてさらに、
読書の最大のコツは、くだらない本を読まないことである
とまで述べています。
この考え方は、現代の読書だけでなく、YouTubeやSNSの情報との付き合い方にもそのまま当てはまります。
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現代は「本」よりも「動画」の時代になった
現在は、多くの子どもたちだけでなく、大人も含めて
・真偽が不明な動画
・発信者が誰か分からない動画
・一部だけ切り取られた動画
・感情をあおるだけの動画
を長時間見続けてしまう状況が増えています。
しかしショーペンハウエルの考えに照らすと、これは非常に注意が必要な状態です。
なぜなら
情報を選ばずに受け取ることは、自分の思考を他人に任せてしまうことだからです。
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名前や顔を出していない発信は慎重に見るべき理由
すべてが悪いとは言えませんが
・誰が話しているのか分からない
・専門性が確認できない
・責任の所在が不明
こうした情報は信頼性を判断する材料が不足しています。
本でも同じです。
著者名が分からない本を読む人はほとんどいません。
ところが動画になると、多くの人が無意識に見てしまいます。
ここには注意が必要です。
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切り取り動画は判断力を弱くする
最近特に増えているのが
短く編集された一部だけの発言
です。
例えば
・政治家の発言の一部分
・専門家の説明の一部分
・ニュースの一場面だけ
こうした動画は文脈が失われています。
文脈が失われると
正確な理解
客観的判断
多面的思考
が難しくなります。
これはショーペンハウエルが警戒した
自分で考えない読書
と同じ状態です。
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情報の質は人生の質に直結する
人は毎日
読むもの
見るもの
聞くもの
によって思考が作られていきます。
つまり
どんな情報に触れているか
が、そのまま判断力になります。
ショーペンハウエルは
人生は短い
読める本は限られている
だからこそ
読むものを選べ
と繰り返し述べています。
これは現代なら
見る動画を選べ
と言い換えることができます。
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子どもたちの未来を守るために大人ができること
最近
真偽不明のYouTubeを長時間見続けている子どもたち
だけでなく
同じように時間を浪費してしまっている大人
も増えているように感じます。
だからこそ大切なのは
情報を選ぶ力
です。
例えば
・発信者が明確か
・専門性があるか
・一次情報に基づいているか
・全体の文脈が示されているか
こうした視点を持つだけでも、情報の質は大きく変わります。
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本当に賢くなる人の共通点
ショーペンハウエルはこう考えていました。
多く読む人が賢いのではない
よいものだけを読む人が賢い
これは現代ならこう言えます。
多く見る人が賢いのではない
よい情報だけを見る人が賢い
情報があふれる時代だからこそ
何を見るかを選ぶ力が、そのまま学力や判断力になります。
そしてそれは子どもたちだけでなく、大人にとっても同じことなのです。

