「えっ……千手観音様って、地面から生えてるんですか?」
先日、合格祈願で
日光・中禅寺湖のほとりにある中禅寺(立木観音)へお参りに行ってきました。

静かな湖畔。
観光地なのに、空気が一段澄んでいる感じがします。
そこでお坊さんから聞いたお話に、思わず言葉を失いました。
千手観音様が“見えた”場所
今から約1200年前。
日光を開いた勝道上人(しょうどうしょうにん)が修行をしていたときのこと。
中禅寺湖の真ん中に、千手観音様のお姿がはっきりと見えたのだそうです。
そして湖のほとりに立つ一本の桂の木。
勝道上人は、その木を切り倒すことなく、
立ったままの姿で、その木に直接、千手観音様を彫った――
それが「立木観音様」の始まりだと伝えられています。
今も“根がある“ 観音様
さらに驚いたのはここからです。
立木観音様は、
✔ 木から彫られた仏さま
✔ 今も根が地面についたまま
✔ でも、もう成長はしない
成長はしないけれど、
しっかりと大地に根を張り、
1200年もの間、そこに立ち続けている。
なんとも不思議で、でも妙に納得してしまう話でした。
見上げると、やさしく見守られている気がする
立木観音様を前に立つと、
「お願いごとを叶えてもらう」というより、
「大丈夫だよ」と静かに言われている
そんな感覚になります。
動かず、増えず、変わらず。
ただ、そこに在り続ける。
だからこそ、
受験や人生の節目で、多くの人がここを訪れるのかもしれません。
合格祈願のその先に
合格祈願で訪れたはずなのに、
帰るころには、なぜか気持ちが落ち着いていました。
「結果はどうあれ、やることはやろう」
そんな当たり前のことを、
1200年立ち続ける観音様に教えられた気がします。
もし日光を訪れる機会があれば、
ぜひ中禅寺の立木観音様を、少し見上げてみてください。
きっと、
静かに、でも確かに、見守ってくれています。


